鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造の耐久性基準
セメントの種類
鉄筋コンクリート造等の部分に使用するセメントは、日本産業規格(JIS)に規定するポルトランドセメント、フライアッシュセメント又は高炉セメントとします。
かぶり厚さ・水セメント比
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コンクリートの鉄筋に対するかぶり厚さは、水セメント比に応じて次表のとおり(中庸熱ポルトランドセメント又は低熱ポルトランドセメントを使用する場合はアのみ)とします。
ア 水セメント比が55%以下(軽量コンクリートは50%以下)の場合
イ 水セメント比が60%以下(軽量コンクリートは55%以下)の場合
| 部位 | 最低かぶり厚さ | |||
|---|---|---|---|---|
| ア | イ | |||
| 直接土に接しない部分 | 耐力壁以外の壁又は床 | 屋内 | 2cm | 3cm |
| 屋外 | 3cm | 4cm | ||
| 耐力壁、柱、はりまたは壁ばり | 屋内 | 3cm | 4cm | |
| 屋外 | 4cm | 5cm | ||
| 直接土に接する部分 | 壁、柱、床、はり、基礎ばりまたは基礎の立上がり部分 | 4cm | 5cm | |
| 基礎(基礎の立上がり部分、捨てコンクリート部分を除く) | 6cm | 7cm | ||
- ・フライアッシュセメントを使用する場合は混合物を除いた部分を、高炉セメントを使用する場合は混合物の10分の3を除いた部分を質量として用います。
- ・外壁の屋外に面する部位にタイル張、モルタル塗、外断熱工法による仕上げ等の処理が施されている場合は、屋外側の部分に限り、上表に掲げる最小かぶり厚さを1cm減らすことができます。
コンクリートの品質等
コンクリートの品質等について、原則として、次のすべてに適合するものとします。
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1.スランプ
コンクリート強度33N/mm 2 未満の場合:18cm以下
コンクリート強度33N/mm 2 以上の場合:21cm以下 - 2.単位水量 185kg/m 2 以下
- 3.空気量 4~6%(日最低気温の平滑平年値の年間極値が0℃以下の地域のみ)