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 脱炭素社会の実現に向け、2025年4月以後に着工する全ての新築住宅に、国の定める省エネルギー基準への適合が義務化されました。また、エネルギー基本計画等(2021年10月22日閣議決定)において、2030年度以後新築される住宅は、ZEH水準の省エネ性能が確保されることを目指すとされています。
 本サイトでは、今後益々重要となる住宅の省エネルギー化に関連して、国が定める省エネルギー基準やZEH、またフラット35の省エネルギーに関連する基準等をご紹介します。

 更新日:2025年4月1日

ZEHとは

年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した住宅

 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、 室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、 年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとなることを目指した住宅です。

ZEHの定義

◆ ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
 外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギー等により年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)ゼロまたはマイナスの住宅

◆ Nearly ZEH(ニアリー・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
 『ZEH』を見据えた先進住宅として、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギー等により年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた住宅

◆ ZEH Oriented(ゼロ・エネルギー・ハウス指向型住宅)
 『ZEH』を指向した先進的な住宅として、外皮の高断熱化及び高効率な省エネルギー設備を備えた住宅(都市部狭小地及び多雪地域に建築された住宅に限る)

なお、特に断りがない場合、ZEH はNearly ZEH、ZEH Oriented も含めた広い概念を表すものとし、Nearly ZEH、ZEH Orientedを含めず狭義の「一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの住宅」の意味で用いる場合には『ZEH』と『』で囲って表現します。
引用:更なるZEHの普及促進に向けた今後の検討の方向性等について ZEH委員会(2020年度)
<ZEHに関する詳しい説明はこちらをご覧ください。>
ZEHに関する情報公開について(経済産業省ホームページ)
補助事業やZEHロードマップ等に関する情報を掲載。

【フラット35】S(ZEH)

 2022年10月1日より、【フラット35】S(ZEH)を開始しました。
概要はこちらから2022年度10月以降の制度変更事項をご覧ください。  
【フラット35】S(ZEH)の技術基準はこちらからご覧ください。

※【フラット35】S(ZEH)をご利用いただく場合は、以下の点にご注意ください。

ご注意

1.適用条件について
 「Nearly ZEH」および「ZEH Oriented」として申請する場合は、以下の適用条件に該当する必要があります。
(Nearly ZEHの場合)アからウまでのいずれかに該当する住宅であることが必要です。
 ア 寒冷地(地域の区分が1または2の地域)
 イ 低日射地域(年間の日射地域区分がA1またはA2の地域)
 ウ 多雪地域(建築基準法で規定する垂直積雪量が100cm以上に該当する地域)

(ZEH Orientedの場合)エまたはオのいずれかにある住宅であることが必要です。
 エ 都市部狭小地((1)及び(2)に該当する地域または土地。ただし、住宅が平屋建ての場合は除きます。)
   (1) 北側斜線制限の対象となる用途地域等(*)
   (2) 敷地面積が85m未満である土地
 オ 多雪地域(建築基準法で規定する垂直積雪量が100cm以上に該当する地域)
* 第一種及び第二種低層住居専用地域、第一種及び第二種中高層住居専用地域並びに地方自治体の条例において北側斜線制限が定められている地域をいいます。

ご注意

2.適用条件に適合しない住宅の取り扱い(一戸建て住宅)
 一戸建て住宅において、BELS評価書の記載事項が「Nearly ZEH」または「ZEH Oriented」であっても、適用条件への適否によって対象となる基準が異なります。
BELS評価書の記載事項 適用条件 【フラット35】S(省エネルギー性)の基準
Nearly ZEH ZEH
金利Bプラン
ZEH Oriented ZEH
金利Bプラン

ご注意

3.共同建ての取り扱い
 共同建ては、BELSの評価方法によって住戸評価である『ZEH』または住棟評価である『ZEH-M』に区分されます。【フラット35】S(ZEH)を申請する場合は、住棟評価である『ZEH-M』に係るBELS評価書を取得する必要があります。住戸評価である『ZEH』に係るBELS評価書を取得しても【フラット35】S(ZEH)の対象とはなりません。
BELSの評価方法 BELS評価書の記載事項 【フラット35】S(省エネルギー性)の基準
住棟評価 『ZEH-M』 ZEH
住戸評価 『ZEH』 金利Bプラン

仕様でZEHの基準を満たす

 地域別のZEH概要や満たすべき基準、基準適合仕様例をご確認いただけます。
 
戸建型式 対象地域(地域の区分一覧はこちら [4ページ:292KB])
一戸建て 1地域・2地域[2ページ:1MB]
3地域[2ページ:1MB]
4地域[2ページ:1MB] 
5地域[2ページ:1MB]
6地域[2ページ:1MB]
7地域[2ページ:1MB] 
共同建て 6地域[2ページ:1.85MB]

計算でZEHの基準を満たす

 次のルートによって確認することができます。

標準計算ルート(外皮)・・・パソコン等で行う精緻な評価方法
 外皮計算シート(Excel)(住宅性能評価・表示協会ホームページ)
 「利用条件に同意し利用する」を選択し、ページ上部の「住宅の外皮平均熱貫流率及び平均日射熱取得率
 (冷房期・暖房期)計算書」から利用できます。
 

外部リンク

ZEH、LCCM住宅関連事業(補助金)について(国土交通省ホームページ)

エネ特ポータル(環境省ホームページ)
 地球温暖化対策に関する補助・委託事業を掲載。

住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム(国立研究開発法人建築研究所ホームページ)
 ZEH住宅とするための一次エネルギー消費量を計算するwebプログラムを掲載。

BELS(建築物省エネルギー性能表示基準)とは(一般財団法人住宅性能評価・表示協会ホームページ)
 ZEHの評価を行うBELS制度の概要やZEHを制定するための一次エネルギー計算書等を掲載。