ファイナンシャルプランナーが解説「借換えにも使える【フラット35】」

住宅ローンの返済中には、世の中の状況だけでなく、自分や家族の状況も変化していきます。住宅ローンも折に触れて見直しをすることで生活に合った返済、より有利な返済が可能になります。見直しの方法の一つが借換えです。
(解説:ファイナンシャルプランナー 高田晶子)
(解説:ファイナンシャルプランナー 高田晶子)
借換えによる効果は返済額の軽減だけではない
現在返済中の住宅ローンの金利よりも低い住宅ローンに借り換えた場合、返済額が少なくなるという効果をはじめ、住宅ローンの借換えには次のような効果が見込まれます。
・毎月の返済額を減らす効果
今より金利が低い住宅ローンに借り換えることによって返済期間が同じであれば毎月の返済額を少なくすることができます。ただし、全期間固定金利のものから固定期間が短いものや変動金利のものなどに借り換えした場合には、将来金利が上昇したときは、毎月の返済額が今よりも多くなってしまう可能性があります。
・総返済額を減らす効果
全期間固定金利から全期間固定金利、変動金利から変動金利など同じ金利タイプで金利が低い住宅ローンに借り換えた場合には、毎月の返済額だけでなく総返済額を減らす効果もあります。
・金利上昇の心配がなくなる効果
変動金利や固定金利選択型で借入れしていて、金利上昇の不安がある場合には、全期間固定金利に借り換えることで不安を払拭できます。ただし、現在の住宅ローンよりも金利が高いと毎月の返済額が多くなってしまうこともあります。
借換えを考える時には、どんな効果を求めるかを決め、希望に適した商品を選ぶようにしましょう。
・毎月の返済額を減らす効果
今より金利が低い住宅ローンに借り換えることによって返済期間が同じであれば毎月の返済額を少なくすることができます。ただし、全期間固定金利のものから固定期間が短いものや変動金利のものなどに借り換えした場合には、将来金利が上昇したときは、毎月の返済額が今よりも多くなってしまう可能性があります。
・総返済額を減らす効果
全期間固定金利から全期間固定金利、変動金利から変動金利など同じ金利タイプで金利が低い住宅ローンに借り換えた場合には、毎月の返済額だけでなく総返済額を減らす効果もあります。
・金利上昇の心配がなくなる効果
変動金利や固定金利選択型で借入れしていて、金利上昇の不安がある場合には、全期間固定金利に借り換えることで不安を払拭できます。ただし、現在の住宅ローンよりも金利が高いと毎月の返済額が多くなってしまうこともあります。
借換えを考える時には、どんな効果を求めるかを決め、希望に適した商品を選ぶようにしましょう。
借換え先としても魅力的な【フラット35】
【フラット35】は借換えにも利用できます。【フラット35】を使った借換方法を紹介します。
・今後の金利動向に影響されずに一定の返済をしたい
全期間固定金利の住宅ローンが借換え候補となるでしょうから、その一つとして【フラット35】も検討してみましょう。
・残りの返済期間が20年以下だったら
【フラット35】の金利は、返済期間21年以上より20年以下の方が低く設定されています。もし残りの返済期間が20年以下の場合には、借換えの効果が出やすくなるでしょう。
・返済額を減らしたい場合には返済期間を延ばせることも
たとえば、返済期間30年の住宅ローンの場合、借入れからもうすぐ5年が経過しようとしていると、借り換える住宅ローンの返済期間は25年まで、というように、現在の住宅ローンの残返済期間以内、としているところが多いのです。【フラット35】の借換融資の場合には、
「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」まで
としているので、上記の例であれば、30年まで返済を延ばすことができます※。その結果、毎月の返済額を減らすことも可能です。
※このほか、年齢要件を満たす必要があります。
・【フラット35】から【フラット35】 への借換えもOK
意外に知られていませんが、現在【フラット35】を借入れしている人も【フラット35】に借換えができます。より低い金利のものに借り換えができれば、毎月の返済額、総返済額ともに減らすことが可能です。
以上のように、借り換えることによる効果は大きいのですが、借換えには費用も必要なので、費用も考慮した上でシミュレーションし、総合的に判断してください。
・今後の金利動向に影響されずに一定の返済をしたい
全期間固定金利の住宅ローンが借換え候補となるでしょうから、その一つとして【フラット35】も検討してみましょう。
・残りの返済期間が20年以下だったら
【フラット35】の金利は、返済期間21年以上より20年以下の方が低く設定されています。もし残りの返済期間が20年以下の場合には、借換えの効果が出やすくなるでしょう。
・返済額を減らしたい場合には返済期間を延ばせることも
たとえば、返済期間30年の住宅ローンの場合、借入れからもうすぐ5年が経過しようとしていると、借り換える住宅ローンの返済期間は25年まで、というように、現在の住宅ローンの残返済期間以内、としているところが多いのです。【フラット35】の借換融資の場合には、
「35年」-「住宅取得時に借入れた住宅ローンの経過期間」まで
としているので、上記の例であれば、30年まで返済を延ばすことができます※。その結果、毎月の返済額を減らすことも可能です。
※このほか、年齢要件を満たす必要があります。
・【フラット35】から【フラット35】 への借換えもOK
意外に知られていませんが、現在【フラット35】を借入れしている人も【フラット35】に借換えができます。より低い金利のものに借り換えができれば、毎月の返済額、総返済額ともに減らすことが可能です。
以上のように、借り換えることによる効果は大きいのですが、借換えには費用も必要なので、費用も考慮した上でシミュレーションし、総合的に判断してください。
ご注意
借換えには諸費用(抵当権の抹消・設定費用、融資手数料等)が発生します。借換えを検討する際には、総返済額または毎月の返済額だけでなく諸費用を含めた総費用を考慮に入れましょう。本記事を執筆いただいた先生について
高田 晶子(たかだ あきこ)
信託銀行不動産部勤務、不動産コンサルティング会社を経て、1996年FPとして独立。2010年より株式会社マネーライフナビ取締役。
お金の豊かさだけでなく、お金に対して抱いている不安や不満を取り除くことによって得られる安心感こそ大切なこと。「自分らしさを見つけ、心豊かな生活を送っていただきたい」をモットーに、個人相談業務を中心に活動。
■公式ホームページ
http://www.moneylife.co.jp/
■資格
ファイナンシャルプランナー(一級FP技能士)、住宅ローンアドバイザー、持ち味マネーカードインストラクター
■著書
「住宅ローン」賢い人はこう借りる! (共著、PHP研究所)
「マイホーム」賢い人はこうして買う! (共著、PHP研究所)
「住宅ローンアドバイザー」養成講座(住宅金融普及協会)『基礎コース』『応用コース』テキストの企画、執筆
信託銀行不動産部勤務、不動産コンサルティング会社を経て、1996年FPとして独立。2010年より株式会社マネーライフナビ取締役。
お金の豊かさだけでなく、お金に対して抱いている不安や不満を取り除くことによって得られる安心感こそ大切なこと。「自分らしさを見つけ、心豊かな生活を送っていただきたい」をモットーに、個人相談業務を中心に活動。
■公式ホームページ
http://www.moneylife.co.jp/

■資格
ファイナンシャルプランナー(一級FP技能士)、住宅ローンアドバイザー、持ち味マネーカードインストラクター
■著書
「住宅ローン」賢い人はこう借りる! (共著、PHP研究所)
「マイホーム」賢い人はこうして買う! (共著、PHP研究所)
「住宅ローンアドバイザー」養成講座(住宅金融普及協会)『基礎コース』『応用コース』テキストの企画、執筆